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※原文のままです。

メビウスからの指令書01

メビウスからの指令書01:
「同調成功を確認」

最後に送り込んだ男と
金庫形状の頭を持つ
クリーチャーで
同調同化を試みた。
経過を観察
その成功を確認した。

以降、ファイル伝送による
指令およびサポートを行う。

メビウスからの指令書02

メビウスからの指令書02:
「CB-212殺人犯を殺害しろ」

ルヴィクがレスリーの肉体をよりしろに
STEMから脱出したと推察する事件を受け
今回、父と娘の被験者を使って
再現を試みることになった。
娘がSTEM内から脱出できるかが
再現の重要な第一段階ということになる。

成功に導くため、その父親であるお前は
脱出の邪魔する者を排除する。
それが役目だ。

現在、CB-212殺人犯が娘に接近している。
それを殺害し、その影響を検証せよ。

==備考==

STEM被験者の記憶を
段階的に奪い、人格や容姿を
変貌させ支配を完遂する。
CB-212殺人犯は
STEMによる支配の過程にあるが
すでに危険な状況と言える。

外部からSTEM内部への
トラッキングおよび伝送は
誤差、時間差が生じるため
異変には自己判断で対応するように。

接続状況
 7名
 ・「少女」
 ・「刑事」
 ・「双子の弟」
 ・「殺人犯」
 ・「精神患者」
 ・「元傭兵」
 ・「少女の父親」

CB-212殺人犯の記録

CB-212殺人犯の記録:
「こんな話聞いてねえぞ」

01:
 奴らは反応が悪すぎて
 全くつまらねぇ ふざけるな

02:
 あの年増の女と
 遊んでた方が良かったな

03:
 驚いたことに小娘に出会った
 正気の奴は何人いるんだ

04:
 あの肉屋の娘だって?
 誰だよ 知らねぇよ
 父親もつながれたのか?

05:
 しょうがねえから
 俺の手伝いさせてみたが
 役にたたねぇ

06:
 何だ 誰かが俺に
 呟いている

07:
 脳髄をすすれとか
 俺の心を
 見透かしている気か?

08:
 おい 俺に命令するな!

09:
 あの小娘はどこだ
 近くにいるはずだ

10:
 怒りが治らない
 奴にそそのかされたな

11:
 騙された 裏切られた
 他のことはもうどうでもいい
 殺す

メビウスからの指令書03

メビウスからの指令書03:
「CB-207双子の弟を殺せ」

殺人犯を殺したことを機に
娘の記憶の消失傾向が
鈍化したことが確認できた。
これは影響力の消失によるものと
推察でき良い傾向だ。

そして現在
我々で娘の移動を確認した。
接触が見られる被験者
CB-207双子の弟を殺すことで
STEM支配の進行と
記憶の保全状況を分析する。

==備考==
STEMの支配にあるものは
中継点の役割をはたし
波長発信、行動を問わず
周囲の残存した記憶や意思などを
奪う行動に出るということが
これまで確認できている。
STEMの支配機能を
強固にする補完機能だが
これを機に確認できたのは
成果だ。

記憶が任意の状態で
安定的に被験者を
STEMから戻すには
中継点の消失時
何が起きているか
実験と解析を
より進める必要がある。

CB-207双子の弟の記録

CB-207双子の弟の記録:
「みんな迷子」

01:
 兄ちゃんと
 おでかけうれしい

02:
 かくれんぼしてたら
 迷子になった

03:
 僕より小さな女の子が
 いたから泣かないで
 遊んであげたの

04:
 お家に帰れるように
 いっしょに歩いたよ

05:
 でも女の子が
 途中で走り出したから
 いっぱい追いかけっこした

06:
 また女の子は
 迷子になったのかな
 いなくなっちゃった

07:
 いつのまにか
 僕は大きくなったみたい
 兄ちゃんと比べなきゃ

08:
 僕を呼んでる
 だあれ?兄ちゃん?

09:
 お化けのかっこうの
 お化けがいる

10:
 おもちゃがなくなった
 兄ちゃんと遊ぶのに

メビウスからの指令書04

メビウスからの指令書04:
「CB-204刑事を殺せ」

双子の弟を殺したことで
お前の娘の
記憶喪失への進行は遅くなった。
また一方で、彼女以外
4人の被験者はSTEM支配が
さらに進んだようだ。

この館で現在位置が
確定している者は
残る「刑事」だけだ。
該当するエリアに侵入し
刑事を殺せ。

==備考==
STEM支配にある者を殺し
その影響を排除することで
記憶が守られるかどうか
現段階では推測の域を出ない。
全体の記憶保全低下には
未知の要素の影響が
考えられる。

徘徊傾向にある
彼女の行動の観測と
想定にない現象に
気を配る必要がある。

CB-204刑事の記録

CB-204刑事の記録:
「フェーズ5」

フェーズ4において
この刑事は
STEM支配による
自己の喪失と回復を
繰り返していた。
自殺衝動による自傷行為、
未遂を含め
こちらで4回計測。
また、繰り返す過程で
容姿の変化が
継続的におきた。

現在
回復状態から一転
自己喪失状況にある。
STEM支配での
意識の流入が
起きている。
記憶の混乱と
言語機能の低下を
確認している。

メビウスからの指令書05

メビウスからの指令書05:
「CB-205元傭兵を殺せ」

娘の記憶喪失の進行は
刑事を殺したことで
前回と同様に
やや遅くなったが
やはり、他の被験者の
STEM支配は
今まで以上に進んだ。
そこで何が起きているのか
手がかりが、もっと必要だ。

時同じくして
館に通路が出現し
元傭兵の所在が確認できた。

間近の被験者
CB-205元傭兵を殺せ。

被験者殺害を繰り返すと
彼女が唯一の
記憶を残した被験者となるが
記憶がほとんど残らない
可能性が高い。

==備考==
館で新たに出現したエリアは
ルヴィク由来のものが
確認でき、その関与が
考えられる。

STEMのどこかに
まだ彼の意識が残っているのか?
彼女の移動経路が直線的で
我々の観察範囲の外へ
動いているように思える。
これがルヴィクによるものとするなら
彼女の行動は説明できる。

過去の関与事例や
被験者の目撃と思われる記録との
照合を進める。

CB-205元傭兵の記録

CB-205元傭兵の記録:
「この世界は」

01:
 ここに何日いるんだ
 少しも眠くならないが
 腹が減って喉が渇く

02:
 ここの奴らは頭の中が
 空なのか そんな奴らで
 戦争でもはじめるのか

03:
 皆 奴らみたいに
 なれば平和になるってか

04:
 気味が悪いな
 フードの男が
 遠くで俺を見ている

05:
 幻覚かもしれんが
 どうでもいい
 ささやき声が聞こえる

06:
 脳を食べると
 飢えが収まり
 全能感が訪れる

07:
 これは俺の本能か
 奴が言ったことか
 もう覚えていない

08:
 あの歯ごたえ
 舌触りが忘れられない
 脳が欲しい

09:
 俺も同じだ
 奴らと

メビウスからの指令書06

メビウスからの指令書06:
「CB-210精神患者を殺せ」

元傭兵による
影響の消失が確認でき
お前の娘と精神患者の
位置をとらえることができた。

娘のSTEM支配が
急激に加速している。
支配の完了を観測した時点で
娘の救出は
終わりになるだろう。

このあたりにいる
CB-210精神患者を殺せ。

==備考==
STEM支配の
急激な加速は
精神患者によるものか
ルヴィクによるものか。

ルヴィクの存在を
しめす記録はあるが
直接確認できていない。
被験者を減らしていく過程で
その核心に近づくことが
できるのではと
過去の事例から推測する。

娘の記憶消失の
進行は
まぬがれないが
今件で
この流れを打開する
仮説の実証も
考慮に入れている。

伝送の状態が
地下に行くにつれ
不鮮明になっている。
殺害対象は
対象を含め
残る2名であるが
細部をとらえる事が難しい。

CB-210精神患者の記録

CB-210精神患者の記録:
「感謝をこめて」

01:
 私と私たちは
 このSTEM計画に賛同し
 全てを捧げる想いだ

02:
 頭に流れこむ
 何者かの意志に
 興奮を禁じえない

03:
 私の四肢に
 大きな変化が

04:
 痛みもまた
 進化への実感だ

05:
 今 喜びを全身で
 感じている

06:
 私のあるべき姿に
 近づいている

07:
 提案 いや要望です
 右手はあと2本
 あるべきと思うんです

08:
 想像以上に渇く
 頭が 脳が
 欲しい

09:
 食べる 食べて
 世界で唯一
 至高の存在になる

メビウスからの指令書07

メビウスからの指令書07:
「あらたな局面」

かすかに捉えていた
ルヴィクの反応が消えた。

にもかかわらず
娘のSTEM支配への
進行が止まらない。

ルヴィクの存在が
STEM支配の直接的な
要因ではないとすると
残る最後の被験者に
何かが起きていると
考えるのが妥当だ。

お前を疑っている。
接触はしていないな?

==備考==
娘を基準にファイルを伝送しているが
地下エリア以降
お前の位置が
不鮮明な状況だ。

メビウスからの指令書08

メビウスからの指令書08:
「お前を殺せ」

要因の確証より
今回の検証が最後になる。

娘にとって
結びつきの強い
肉親だからか
STEM世界において
特別な姿だからか
どちらにしても
他の被験者を殺害する度に
影響力を奪い続け
今では近づくだけで
STEM支配へ導く者。

それがお前であり
お前の相手である。

自分の娘の記憶を
少しでも取り戻し
STEMから脱出できるか
お前自身を殺してみろ。

実証実験報告書

実証実験報告書:
「脱出の成功」

父親が死んだことで
その娘の記憶は
奪った者から
奪われた者に還り

彼女は唯一の被験者と
なったことでSTEMの接続から
覚醒をもって
脱出する事ができた。

ルヴィクがレスリーの肉体を
よりしろにSTEMから
脱出したと推察する件は
今回の実証から確実性を
さらに増すことになり
我々の目標実現において
大きな進展となった。

彼女は今後、我々の管理のもと
記憶の保全状態を引き続き
調査することになるだろう。
父親はSTEM内で絶命したが
脳死には至らず。

以上をもって
今回の実験を終了する。